「鷽・うそ」は菅原道真公に由縁がある鳥で、古来より幸運を招く鳥と伝えられてきました。
鷽替え神事は太宰府天満宮から始まり、その後天神さまをお祀りする神社で行われるようになり、現在も多くの天満宮で行われています。
於保多神社では、江戸時代末期から明治時代に行ったのが初めとされています。

全国の多くの天満宮では木鷽きうそを、於保多神社では土人形つちにんぎょうの鷽を神縁品しんえんひんとして用いています。この土人形は富山土人形で、江戸時代 嘉永年間に富山十代藩主前田利保公(於保多神社 御祭神)が奨励して始まり、富山の産業、伝統として今日に至るまで伝承されてきています。

於保多神社の鷽替え神事

於保多神社の鷽替え神事は、土人形の鷽を手にした参拝者が境内社殿前で、「替えましょう」「替えましょう」「ウソをまことに替えましょう」と呼び合いながら、土人形の鷽をお互いに取り替えることで、1年間についた嘘(ウソ)を天神さまの誠心に取り替え、これまでの災いを嘘(ウソ)にして、吉(まこと)にとり替え幸運を戴く神事です。
土人形の鷽には番号がついています。取り替え終了の合図の太鼓後、神職が「くじ」を引きます。当たり番号の鷽鳥を持っている参拝者に賞品(金の鷽)をお渡し致します。

「学問」「至誠・正直」「厄除」「書道」「学芸」などの神様として称えられる天神様の御神徳を受けられ、これからの生活が健やかに、お幸せにお過ごしいただけますようにご祈念致します。

※土鷽の数には限りがございます。予めご了承ください。

富山土人形の取り扱いについて

富山土人形は、泥絵具や顔料をにかわでといて彩色しております。濡れた手で直接触れますと色が落ちたり、汚れたりします。優しく静かにお持ちください。
飾る場合は、冷暖房の送風口付近や直射日光のあたるところはお避け下さい。乾燥が強すぎますとひび割れを生じます。収納の際は、高温多湿のところはお避け下さい。
ほこりを払う際は、柔らかくきれいな乾いた布や毛筆を使用してください。